修理をご依頼下さる全国のご愛用者の鞄は、
主に、ここCORBO.Works&Shopの小さな工房に集まってきます。
使い込まれた鞄をお迎えする気分は、
巣立って行って、すっかり成長して返ってきたコドモタチに再会する気分、、、
・とでも言いましょうか。。
(そんな実体験は無いんですが(笑)。)
店頭で、”育ての親”に連れられてトコトコ一緒にやってくると、
また一段としっかり預かるキモチにさせられます。
一点一点それぞれにオリジナルの作業行程で進められていくこの仕事は、
想像以上の行程が重なっています。
最近は特にご要望が多く集まってきているのですが、
それでも、要領よくまとめて進める事はむずかしいので、
一体づつコツコツと手がける日々になります。
今回、ワタシの”猫の手”も手伝いに加わって、
作業の効率化を図っております。。
行程に加わると、その鞄たちがどういうふうに作られてきたか、
デザイン、製造工程の成り立ちが垣間見られるようです。
一目づつ糸を解いて行く作業は、その経過を辿りゆく気分になります。
手掛けた人々の痕跡が残っている事で、
現場の行程風景がなんとなく想像されたりします。
皮革の縫製は針が通るたびに、
切手の切り取り線のようなミシン跡を付けていくので、
繰り返し修理し続ける事は、逆に耐久性を下げる事も考えられます。
修理箇所はまた、
”その部分の劣化が進んでいる”と言う事ですから、
劣化も進んで脆くなっている分、扱いは慎重です。
丹念な行程を経て仕上げられた修理品、
実際にお客様反応に立ち会えた時は、ほんとうに感動的な体験になります。
修理を続けていく動機は、
お互いに愛情を注ぐ同じモノにまつわる、
醍醐味が詰まっているようなところがあるからでしょうか・・・。
お待たせしているお客様がたには、
しばしご不便頂く期間となりますが、
どうぞご期待の上、ごゆるりとお帰りをお待ち頂ければ幸いです(^^)
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