2014/03/19

モノの作用


日頃よりCORBO.SHOPブログをご覧下さるみなさま
そして、今回たまたまここへ行き当たり、お読み下さった方も
どうもありがとうございます。
いつもここで紹介の記事を書かせて頂いております、森田です(^^)

さて。今日はちょっと横道話から。。



先週、都内のとある本屋さんで開かれた
上梓記念のトークイベントに出かけてきました。
本の著者自身は、もともと生業が執筆業なのではなく
本業は古本屋さん。
中には今までどうやってこの”商い”を続けて来たのか、等々を綴っています。  ←

今回は、こちらもまた都内で雑貨店を営む方と
それぞれ現在の店舗についてや、モノの魅力について等々
お話しされていました。



その中で印象に残ったのは「作用」というキーワード。

「作用」・・・。
こう聞いても、ピンとくるニュアンスが無いのですが
どういう事を言っているのかというと

その”モノ”があることで、影響していく
ヒトの所作の変化だったり、空間やスタイルの変化だったり
はたまたココロの動きだったり。

そんな意味合いを含んでいました。


モノをセレクトする立場にいるふたりが
実際に品物や本を選び、コーディネートしている日頃の中で
指針にしている感覚を例えた、この言葉。

「この”モノ”は、出会う人(お客様)にとって
自分(/お店)の思い描く世界観へ触れる
”作用”(影響力)をもたらす物であるかしら〜」
と言うような事でしょうか。
もちろん、そのモノがご自身へ”作用”があるか否かが大前提!ですが。



この貫祿のブックカバー、オシャレなカフェも悪くはないけれど
文化的香りがある「喫茶店」に連れて行きたくなる佇まい(笑)。

他人の話を聞くときの多くがそうですが
「ふむふむ。私にとって思い当たる”作用”的シチュエーションはなにかしら?」
と、共通項を想像します。

と。
手前味噌なモノではありますが
今年から愛用し始めた↑Libroブックカバー
私にそんな感覚を思わせるアイテムと言えそうです。

たとえば、何気なくにテーブルに置いておいても感じる心地良さ。
モノが在る効力が、じわりと周囲へ漂い広がっていくかのようです。
もちろん、日常的に手に取る際の心地良い実感も、”この物”ならではのこと。

モノを愉しむ人にとって、特に”作用”と意識しなくとも
この感覚はきっとご存知ではないでしょうか。




そして、愛着あるモノの風味はさらに
新品の魅力とはまた別格の雰囲気をまとっています。
様子を変化させていく”天然素材”は
その経過と同時に、こちらの視点も変わっていきますが
その味わいに対するやりとりが、興味や魅力、面白さ、なんですね。

そして、ふと気付いたところをきっかけに
オイルメンテナンスをしたり、ブラッシングをしたり
または、いざ修理に、、、ということになるのでしょう。。

ここのところ、そんな「モノの作用」にまつわる事を
アタマの片隅に思っていたら
更新されたデザイナー古瀬のブログにも
そんなひとつのバッグ(モノ)のまわりで起こっていた物語
掲載されておりました。


どこかでこうした”作用”をもたらしているかと思うと
嬉しい想像が広がります。
アナログ・モノづくり、その魅力を再確認です◎



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